漫画家ためになるラジオ podcast

読者の「こんなのリアルじゃない!」の声は、実は前向きな意見? 漫画における嘘と現実の正解とは #121

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現代を舞台とした非ファンタジー漫画に対する「こんなのリアルじゃない!」という読者からの声、そして「これは間違ってます」的な○○警察の声に、漫画家はどこまで向き合うべきなのか。 描いた側としては傷ついたり腹が立ったりすることも当然あると思いますが、そもそも漫画は全てがフィクションである以上、「読んだ人がある程度は作品世界に入り込めるものが描けた」と捉えていいかもしれません。 なぜなら、全然伝わらないもの・違うものに対しては、そういう意見はこないからです。指摘行為による自己満足の気持ちも強いかもしれませんが、惜しい!と思う気持ちがあってこその指摘ともとれるないのでしょうか。 一方で、「そもそも世界観設定がガバガバであることへの意見」なのであれば、ある程度きちんと指摘として受け入れ、次につなげることも必要かもしれません。 難しいのは、本当の意味でのリアルをそのまま投影して描くと、特に「感情」の部分で破綻したキャラクターになってしまうこと。作品として成立するリアリティラインの上手なコントロールが、フィクションだからこそ要求されることになります。 ほんとすぎてもダメ、嘘すぎてもダメ、というエンタメの難しさに、ぜひ前向きに取り組んでみてください!

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