漫画家ためになるラジオ podcast

逆転のマンガ発想法!問題提起が2割・結論まで8割の構成なら、2割だけ描くほうが完成度は高まる #160

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読み切りが指定のページ数に収まらない、無理やり収めようとするとダイジェスト風になり、物語としてつまらなくなってしまう……。そんなときにお薦めしたいのが、「答えを描こうとしない」という書き方です。 作品内において「この問題は、こう考えたらいいんじゃないか」という主人公の気づきまでを提示する必要は、実はありません。あるテーマに対し「○○はダメ」という結論ではなく、「○○って何なんだろう」と問いを提示して終わる形でもいいのです。 そもそも難しい問題ほど、答えを出すまでには時間がかかりますし、何年も連載してようやく結論らしきものに至れるかどうかというテーマも珍しくありません。だからこそ、「問題提起」と「結論」のパートがあるなら、スパッと「結論」を削ってしまう方法が有効になります。 もちろん全体構成でいえば、問題提起2割・結論8割ぐらいの比率になると思いますが、作品としての魅力を保ちつつ、全体のページ数を抑えるならば「2割」ではなく「8割」のほうを削るほうが効果的です。 長いものを無理やり圧縮するより、短いものを膨らませたほうがしっかり描ける・・・そんな逆転の発想法ほか、漫画づくりのヒントをクリスマスにもしっかりお届けしたいと思います!

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