漫画の原稿を持ち込み、編集者から一通り説明や指摘などをもらったあとでの「最後に何か質問ありますか?」という問いかけ。特に無くとも「ありません」というのも、何かヤル気がないみたいで気が引けてしまう……。 そんな風に考えてしまう人が一定数いるのは、よくわかります。ただ、企業の採用面談等ならともかく、原稿持ち込みで特に質問なければ、そこで終わるのが本来は一番良いはず。編集者さんの時間も無駄にせずに済みます。 とはいえ、「質問力」を持っているとフィードバックに対する理解も深まりますし、やっぱりコミュニケーションをちゃんと取れる人のほうが、連載にまで至りやすいという印象はあります。 これはいわゆる「コミュ力」の話ではなく、相手の言いたいことを確認できる力やきちんと受け取れることができる力といった能力の話になります。 そういう意味では、たとえば編集者が指摘してくれたことを復唱し、最後に認識合わせとしての確認(質問)をする・わからなかったところをもう一度聞き直す、といったコミュニケーションがとれるようになるのは、漫画家にとっても良いことのように思えます。 なお、普通におすすめしたいのは、連絡をとるうえで、編集者が望ましいツール(電話なのかメールなのかLINEなのか等)と連絡がとりやすい時間帯を聞くことです。これを聞けば、暗に「次のアポもとるからな」のメッセージになります。また、原稿をどの程度の完成度(ネームなのか下絵なのか完成原稿なのか等)でみせるのがいいのかも確認できるといいでしょう。 もちろん、全ボツレベルのダメ出しを受けたようなときは、そんなことに気が回るような状態ではないでしょう。そういう時はもう、早く帰りましょう・・・!
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