
モーリス・ラヴェル生誕150年記念として、聞く機会のない作品を紹介するシリーズの最終回は、『シェヘラザード』(声と管弦楽版)』の中から第2曲「魔法の笛」をお届けします。
この作品は3曲から成り、それぞれ異なる情景を描いているとはいえ、共通しているのは、細心の注意を払いながら、ドイツ的な機能和声では、理論上禁則とされている「並行八度」(2声が同時に進行する時、完全八度並進行になる)を用いて、どれもとても滑らかで揺蕩うようなさらさらとした空気感を醸し出している点です。
初演は、フランス人作曲の作品を積極的に演奏していくことを目的に設立された「フランス国民協会」の第371回定期演奏会として、ピアニストとしても著名なアルフレッド・コルトー指揮で行われました。
中田昌樹さんのFacebookでは番組内の内容をさらに視覚的にも拡めています。ぜひご覧ください。
【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】モーリス・ラヴェル作曲・トリスタン・クリングソル作詞『シェヘラザード』第2曲「魔法の笛」(声と管弦楽版)
イサベル・ドゥルエ/メゾ・ソプラノ
レナード・スラットキン/指揮
フランス国立リヨン管弦楽団/演奏
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行
【提供】笹川日仏財団
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