彗星ポッドキャスト 作家・森大那の文学講座 podcast

#17:迷宮のごとき問題作 安部公房『箱男』2/5

0:00
8:02
Spol 15 sekunder tilbage
Spol 15 sekunder frem
『箱男』は、段ボール箱の中が魅力的な空間であるという説明から始まります。子供の頃を思い出すと、それは頷ける気がします。彫刻家ジャコメッティのようなアーティストにも、この感覚はあったようです。実はこの感覚が都会の中では【匿名性】と結びつくのだ、という発見が、この小説の明察なのです。都市の中で暮らすとはどういうことなのか、本作の一節からとらえてみましょう。

Flere episoder fra "彗星ポッドキャスト 作家・森大那の文学講座"