漫画家ためになるラジオ podcast

主人公たち、心の声で喋りすぎてるかも…? 漫画でモノローグは「演出手法」として適切に用いよう #167

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演劇では多用される一方、映像作品ではほとんど使われることがない「モノローグ」について、漫画ではどのような場面で・どれぐらいのバランスで用いるのが適切なのか。結論としては、「作風次第」「演出次第」となります。 例えば少女漫画・少年漫画では心の声(=モノローグ)が用いられることが多いですが、それは読者にわかりやすく喜怒哀楽を伝えることが必要となるからです。 また、基本的に口に出して喋っていい状況ならセリフにしてしまったほうがいい一方、全てをセリフにすると不自然なレベルで喋りまくることになってしまう場合も。 さらに、セリフで喋らせてしまうと、喋った分だけ話を進める必要がでてきますが、モノローグなら思考しているだけで済ませることができます。実際に体験する出来事以外に、思考のみで感情を動かすことができるからこそ、少女漫画・少年漫画はモノローグが入りやすくなるとも言えます。 とはいえ、モノローグを漫画で用いるうえで本当に注意したいのは、あくまで「演出」であるということ。最初は全然無かった心の声が、途中からやたら入るようになってくると、やはり作品としての違和感が出てきてしまいます。 使うなら使う、使わないなら使わない、ぐらいで捉えるのが丁度いいかもしれません。 過去の名作なんかでも、モノローグの使われ方や表現される感情の濃淡なんかはバラバラですので、いろいろ読んでみた上で、作風が近いものを参考にしてもらえると良さそうですね。

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